世界自然遺産登録された奄美群島 将来の世代に引き継いでいく宝物。それが世界遺産。

奄美群島は、国内最大規模の亜熱帯照葉樹林や多くの固有で希少な野生動植物、
美しい海岸景観、多様性に富んだサンゴ礁などの自然環境に加え、その自然と深く関わり生活してきた文化や伝統芸能など島毎に異なる個性的な特徴を有している地域です。

この豊かな自然環境と多様な文化が評価され、2017年に国内34か所目となる国立公園に奄美群島が指定され、2021年には、奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島は
世界自然遺産に登録されました。

奄美大島の場所を示した地図

奄美群島

奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論の場所を示したマップ
  • 奄美大島

    国内有数の雨が多い島で、年間降水量の平年値は2,800mmを超えます。スダジイが優占する亜熱帯照葉樹林は国内最大規模を誇り、奄美群島の最高峰である湯湾岳を中心とした島の中南部の森林には、アマミノクロウサギ、オオトラツグミ、アマミエビネといった固有で希少な動植物が多く生息・生育しています。沿岸部は地形の変化に富んだリアス式海岸となっており、太平洋にそそぐ住用川と役勝川の河口域には広大なマングローブ林が発達しています。

  • 湯湾岳

    奄美群島の最高峰(標高694m)で、山頂付近の原生林は、強い風の影響で風衝低木林となっており、湯湾岳固有の植物も見られることから、国の天然記念物にも指定されています。

  • 住用マングローブ林

    国内では西表島仲間川に次ぐ二番目に広いマングローブ林です。干潮時に出現する干潟では、ミナミトビハゼやミナミコメツキガニ、シオマネキ類などを観察でき、カヌーツアーも楽しめます。

  • 大島海峡

    奄美大島と加計呂麻島の間の、リアス海岸に縁取られた海域です。海の透明度が高く、サンゴ礁も発達していることから、海水浴やシーカヤック、ダイビングなどを楽しむことができます。

  • 金作原

    スダジイやイジュ、タブノキなどを主体とした奄美大島を代表する森林です。照葉樹に覆われた林道沿いに木性シダのヒカゲヘゴや巨大な葉のクワズイモなどが見られ、亜熱帯の雰囲気が感じられます。なお、金作原では利用ルールの試行を行っており、金作原を利用する場合は、認定エコツアーガイドの同行をお願いします。